クオレのお団子物語
こんにちは、クオレです♪ リアルな日々の出来事を気のむくままに書いています。 他にも今はまってるゲーム「PHANTASY STAR UNIVERSE」や「モンスターハンター」の事も☆
花の29学園(第26話)
[No.341] 2008/08/17 (Sun) 10:29

「一進一退の攻防」「貴様らの目的はなんだ!?」
アワサガンはキュアと背中合わせになりながら、目の前の二人のキャストに尋ねた。
「え?さっきも言った通り、君達に教えても何の意味もないだろ?どうせ君たちは・・・」
シルバーコヨーテが話し終わらないうちに、アワサガンが手にしたダガーで彼に攻撃を仕掛ける。
思い切り体に捻りを加え、その遠心力を利用し右手にもったダガーをシルバーコヨーテに斬り付けた。
不意をつかれた事とアワサガンの技の速さに、銀色のボディに傷をつけられてしまうシルバーコヨーテ。
「ちょ!」
シルバーコヨーテは、一度体勢を立て直そうと後ろに飛びのく。
だが、それを追いかけるようにアワサガンは回転の勢いを殺さず回し蹴りを浴びせながら、
すかさず間合いを詰めていく。
まるで竜巻の如く降り注ぐダガーと蹴りの連続攻撃に、シルバーコヨーテは防戦一方だった。
「くっ・・・ふざけるな!」
シルバーコヨーテは一際大きくバックステップしたかと思うと、
両手に持つセイバーを目の前で交差させ、低い姿勢になり突進する構えをとった。
「くらえ!僕の必殺技アサルトクラ・・・うお!」
距離を置き敵の間合いから逃げたというシルバーコヨーテの隙をついて、
アワサガンの左手に持った杖から連続で大きな炎の塊が飛び出し、コヨーテに襲い掛かった。
鬼気迫る表情で、炎のテクニック・フォイエを連発するアワサガン。
彼のテクニックの威力は、すで熟練のガーディアンズの域に達している。
そして、あっという間に全身が炎に包まれたシルバーコヨーテは体の火を消そうともがき出す。
そんな彼に、若きガーディアンズのエースは容赦なく追い討ちを仕掛けていった。
先ほどと同じように回転を加えたダガーによる斬撃と蹴りの打撃で、
未だ体から炎が消えないシルバーコヨーテに、次々とダメージを与えていく。
「あらら〜、コヨーテちゃんだらしないニャ」
両手に装備した二本の爪をキュアの体に食い込ませながら、ゴールドキャットは笑みを浮かべた。
花の29学園(第26話)
[No.338] 2008/08/09 (Sat) 13:58

「深夜の森の中」「SUVウェポン・レッドファルコンシステム解除」
レッドファルコンがそう呟くと、彼が今まで装備していた砲台とも思える程の巨大な銃身が電送される。
ミズラキ保護区の森林の中、『放たれた獣』の新たなるミッションが開始されたのだ。
「流石ファルコン隊長、この距離でも的確に目標を打ち抜いたニャン♪」
金色の女性型キャストが、遥か遠くの上空で煙を上げ急降下していくシャトルを見つめて言った。
「ニャンニャンうっせーな、つまんねー個性なんか出そうとするなんてキャストらしくないぜ?」
同じく夜空を見上げていた銀色の少年型キャストが、乱暴な口調で言い放った。
「コヨーテはこの話し方が気に入らないニャン?でもベアー副隊長はこういうの好きなんだニャン♪」
金色のキャストはそう言うと、頭部につけた動物の耳飾りを手で触りながらブラックベアーの方を向く。
「・・・知らん」
両腕を組み静かに立ち尽くすブラックベアーは、金色のキャストの問いかけを一瞥した。
「にゃ!?ベアー副隊長は前回のミッションで、
こんな喋り方のターゲットを倒さないようにしてたニャン!」
金色のキャストは前回の任務での出来事を持ち出し、ブラックベアーに歩み寄った。
「それは・・・たまたま、だ」
ブラックベアーはそう言うと彼女に背を向けてしまう。
「そ、そんな〜。・・・・まーいいニャン、ベアー副隊長をからかうと面白いニャン」
そう言うと金色のキャストは、まるで生身の種族がするような、おどけた仕草をした。
ただし、慣れていないせいかギコチなく不自然に見える。
「好意なんて感情に興味を持ち始めるのは勝手だけどさ、
ミッション中に足をひっぱたら 例え仲間でも僕は斬るからね」
銀色の少年型キャストは、手にもったセイバーを金色のキャストに向けて言った。
そんなやりとりを中断するかのように、突然木々の陰から緑色の女性型キャストが姿を現し
「ここから北東約2キロの地点にシャトルが不時着しました」
と、レッドファルコン達に報告をした。
「ヨシ、ゴールドキャット、シルバーコヨーテ、グリーンバイパー。ミッションスタートダ!」
レッドファルコンは今までお喋りをしていた金色と銀色のキャスト、
そして、たった今姿を現した緑色のキャストに指示を出した。
「了解」
3人のキャストは同時に返事をすると、瞬く間に闇夜の森の中へと姿を消す。
それを見送るように立ち尽くすブラックベアーとレッドファルコン。
「今回、貴様ノ出番ハ ナイカモシレンナ」
レッドファルコンは隣に立つブラックベアーに言った。
「いいえ。ミッション中は何が起こるかわかりません。私も万が一に備えるとします」
ブラックベアーはそう言うと二丁の愛銃を手にし、上空を飛ぶ二羽の鳥にむけ一度づつ引き金を引く。
そして、鳥たちは鳴き声をあげる事も無く羽ばたきを止め、ドサっと音を立て地面に墜落した。
花の29学園(第25話)
[No.333] 2008/08/02 (Sat) 11:22

「大切な人達」惑星ニューデイズのミズラキ保護区の上空を、夜の星々に紛れ小型のシャトルが飛んでいた。
「ところで、お前はいくつになった?」
一番前の乗客席に座る30代半ばで短めのアゴ髭を生やしたニューマンの男が、
左隣に座っている端正な顔立ちで若い、同じくニューマンの男に尋ねた。
「あ、はい、今年で24歳になりました」
尋ねられた男は見ていた携帯端末からの情報を閉じ、アゴ髭の男に意識を移して答えた。
「そうか、お前がガーディアンズに入った時は確か18歳の時だったよな?
あれから6年、随分と立派に成長したもんだ」
アゴ髭と後頭部で束ねた髪が特徴の男は、笑みを浮かべながら大声で話す。
若い男はサラサラとした赤い髪をかきながら「ハァ」と照れくさそうに答えた。
この赤髪の端正な顔立ちの男の名はアワサガン。
グラール星団を守る民間組織ガーディアンの一員である。
たまの休暇を使い、昔お世話になったガーディアンズの先輩を訪ねにニューデイズに来ていた。
そしてその人物が、仕事がてら家族旅行も兼ねオウトクシティに行くというので、
強引に誘われるまま、その旅路のシャトルに同乗しているのである。
そのガーディアンズの先輩というのが、アワサガンの隣に座るアゴ髭の男性、名をガリム。
ニューデイズ元老院議官を父に持ち、本人も若くして議会の一席を担う有力者である。
ガリムは親の七光りと思われぬ様、誠心誠意ニューデイズ市民の為に働き続けている。
そして明日のオウトクシティでの議会に出席する為、
自分が住む地方都市から家族と共に自家用シャトルに乗り移動しているところだった。
つまるところ、シャトルにはガリム一家とアワサガンが乗り、
ガリムの秘書兼ボディーガードを勤める女性型キャストが、シャトルを操縦していた。
そんなガリムは議員になる前はガーディアンズとして活動しており、
4年前に引退するまではアワサガンの指導教官を務めていたのだ。
「僕がこうしてガーディアンズとして活躍出来るのも、ガリム先輩の厳しい指導のお陰ですよ?」
冗談交じりの嫌味を、爽やかな笑顔とともに返すアワサガン。
「あなた。あまりアワサガンの調べ物の邪魔をしたらいけませんよ?」
ガリムの右隣に座っていた人物が、済んだ声で話しに割って入ってきた。
真っ黒で艶のある長い髪、そこからピンと伸びた耳。
そして雪のように白い肌。
その人物の名はコユキ。
一年前にガリムの妻となった、若く美しいニューマンの女性である。
花の29学園(第24話)
[No.330] 2008/07/27 (Sun) 11:04

「過去への訪問」深夜遅く、ほとんどの生徒が寝静まった29学園の学生寮。
その中にある、男女共用の談話室。
同盟軍が潜伏していたビルから一度学園寮に戻ったクワ達が、
司令に拉致されたアユミを助ける方法を相談していた。
「やはり俺が一人で行く」
クワは椅子から立ち上がり、言い切る。
「待ってください、一人で行けば無事に帰ってこれる可能性は低くなりますよ?」
ハルルは椅子に座ったまま、冷静な態度でクワを制した。
「とりあえず、もう一度良く考えてみましょう」
ニッコリと笑みをつくり、ハルルは椅子に座ったクワの前に紅茶の入ったティーカップを差し出した。
「司令の狙いは俺の抹殺か、それとも軍への再復帰なのか。そのどちらかだろう・・・」
クワは紅茶を飲む事はなかったが、ティーカップを手にし紅茶に写りこむ自分の顔をみつめて言った。
「軍に復帰するつもり?」
ハルルの隣に座っているニーナが質問した。
「いや、俺はもう軍に戻るつもりはない。そうなるくらいなら司令と戦って死を選ぶ」
クワは目を閉じて言った。
「駄目です!軽々しく『死ぬ』等という言葉を口にしては・・・。
生死の概念が薄いキャストさん達でも、クワさんなら既に理解しているでしょう?」
先程までとは違い、急に強い口調になってハルルは言った。
「ああ、確かに。軍に居た頃の俺は命について深く考えた事など一度もなかった・・・」
そう言うと、今度はゆっくりと椅子から立ち上がり、談話室の窓辺に歩いて行くクワ。
窓の外はまだ深夜で真っ暗だったが、空は晴天で星達がまばゆく輝いている。
「あの、もし良かったらクワさんと司令の事について、少しお話していただけませんでしょうか?」
ハルルはニーナとトルトルの顔を見渡し、他の2人も同じ気もちなのを確認して言った。
「あの頃はただ上官の命令に従い、何も考える事なく銃の引き金を引いていた」
窓辺に立ち、硝子越しに空を見上げるクワ。
「こんな風に星の輝きに気を留める事など無く。ましてや命という灯火に価値など感じる事もなく」
そう言うと、クワはゆっくりと自分の過去を語りだした。
花の29学園(第23話)
[No.326] 2008/07/20 (Sun) 15:20

「策略」まるで何事もなかったのように司令からの接触は何もなく
ハルル達上級生チームがクワの警護を開始してから、2週間が過ぎた。
「あーあ、意外と退屈なミッションなんだね」
今日もクワと一緒に下校しながら、先を歩くアユミに聞えないよう、ニーナはハルルに言った。
「退屈だなんて思ってはいけませんわ。もっと気を引き締めていかないと」
ダグオラ郊外の道を並んで歩きながら、ハルルはニーナに注意した。
しかし既に警護開始当初と比べてニーナの集中力は切れかけてきていた。
トルトルに至っては警護開始一週間を過ぎた時点で、
「私は別行動させて貰うから」
と、既にハルル達と行動を共にしていない。
長期間、集中を持続させる。
これは実際にミッションを数多くこなしていく上で身に付くスキルであり、
まだ訓練生で実践経験のない彼女達にとっては思わぬ障害となった。
そして、そんな彼女達をまとめきれてない自分自身をハルルは叱咤する。
(こんな状態ではクワさんを御守り出来ない。なんとかしないと・・・)
相手の出方を見るまで何も出来ない事が、場合によっては最も精神を疲弊させる。
そしていざと言う時に判断を鈍らせ、適切な行動が出来なくなる。
ハルルは、チームメンバーがそうなるのを最も心配していた。
そんな時、彼女の携帯端末へ連絡が入る。
「あなた達が呑気にお散歩なんかしているうちに、敵の隠れ家を発見したわ」
それは得意気な口調のトルトルからの報告だった。
花の29学園(第22話)
[No.323] 2008/07/12 (Sat) 10:28

「チーム結成」「それで副校長は彼を引き渡す御つもりなのでしょうか?」
校長室でハルルは椅子にかけたザイコムの前に立ち、険しい顔で質問をした。
「いいえ、副校長は自らの生徒を引き渡すような事はしません」
何も言わずに座したままのザイコムに代わって、彼の後方に立っているリズが答えた。
司令の訪問があった翌日の昼休み、
ハルルはリズから校長室に呼び出され、昨夜の司令と副校長のやりとりを聞かされた。
ただし、ザイコムの過去についての事は一切隠されて。
「私も今回の件については少なからず責任を感じております。何か良い解決策はないのでしょうか?」
リズの言葉に少し表情を和らげ聞き返すハルル。
しかし、彼女は酒場での不祥事を悔やみ、また生徒代表という立場からクワの身を心底按じていた。
「深夜とはいえ堂々と学園に乗り込んでくるような奴の事。強行的手段に出るやもしれぬ。」
ザイコムはクッションの効いた椅子に深く身を沈め、両腕を組み目を閉じながら呟いた。
「ちなみにクワ本人はこの事を知っているのでしょうか?」
最もな疑問をハルルは尋ねた。
「既にクワにはこの事実を伝えてあります。
彼は『自分の使命はアユミの傍にいる事だ』と、言うだけでしたが」
無表情のまま、リズが答えた。
「そうですか、自ら軍門に下るつもりはないと言うことですね。それでは私達がするべき事はひとつ」
何かふっきれたように少し声のトーンを上げたハルル。
「うむ。他の生徒に知られて大事にならないよう、目立たぬ人数でクワの警護にあたれ」
ザイコムの指示に決意を固めたハルルは、颯爽と校長室を後にした。
「よろしいのでしょうか?生徒達に被害が拡大するかもしれませんが」
リズはハルルの去った扉をみつめながらザイコムに質問をした。
「我々教師が動くと余計に不自然で目立つであろう。
かといって司令達の居場所は、こちらでは掴めていないのだからな。出方を待つしかあるまい」
ザイコムはそう言うと椅子から立ち上がり、窓から見える学園周囲に咲き誇った花達を眺める。
そして少しの間無言の時間が校長室に流れた後、窓をの外をみつめたままザイコムが口を開いた。
「リズ・・・。例の件についてだが、ハルルの家の調査を進めろ。」
花の29学園(第21話)
[No.313] 2008/06/29 (Sun) 11:32
「変化」「ね、私って少しは強くなったのかな?」
夕方、学園での授業を終えたアユミとクワは、寮までの帰宅路であるモトゥブ郊外を歩いていた。
「習得したテクニック数や身体的機能の向上など、アユミは確実に成長しています」
クワは自分の隣を歩く少女からの質問に的確に答えた。
「ううん、そういう意味じゃなくってね」
アイドルとしての活動の名残りで、今でもアユミは街中を歩いていると声をかけられる事がある。
小さな顔に、やけに不似合いな大きめのサングラスを彼女がかけているのは、その対策だった。
アユミはサングラスを顔から外し目の前に掲げ、歩きながらそこに映りこんだ自分の顔を見つめる。
「強いって・・・どういうことなのかな?」
そう言うとアユミはサングラスを掛け直すことなく軽く手に握り、
「よし」と一言呟くと、人通りもまばらな真っ直ぐに伸びる郊外の道を勢いよく駆け出した。
そして50メートルほど全力で走ったとこで、その脚を止める。
両膝に手をあてて屈みこみながら、ハァハァと荒くなった呼吸を整えるアユミ。
そして大きく深呼吸をした後、まだ離れた所から歩いてくるクワに向け大きく右手を振った。
「おーい、この位の距離なら君よりも早く走れるようになったんだからね♪」
アユミは笑顔で叫ぶが、それとは裏腹に左手で強く心臓の上を押さえている。
それが痛々しくクワは感じた。
それでも昔と比べて彼女の笑顔を見る回数が増えてきた事に、クワは充実感を覚えていた。
そして、クワが以前にはない優しげな笑みを浮かべる様になった事に、アユミも充実感を抱いている。
以前までの主従関係とは違うものが、二人の間に芽生えてきていた。
花の29学園(第20話)
[No.309] 2008/06/21 (Sat) 12:11
「追跡」惑星モトゥブ宙域を、同盟軍に所属する一隻の戦艦が航行していた。
「司令、モトゥブ諜報員からの新しい映像が届きました」
ここは艦のブリッジ内。
全体を見渡せる中央の一段高くなった椅子に座る赤いパーツに身を包んだ大型のキャストに
同盟軍の一兵士が報告をした。
司令と呼ばれたその赤いキャストは、目の前のスクリーンに映し出された映像を解析する。
それはモトゥブ市街を映したもので、画像には沢山の市民が映りこんでいた。
しかし、司令はその中のある人物に注目をする。
「ツイニ発見シタゾ。ブラックベアー・・・」
機械音の混ざった声でそう呟くと、
司令は表情の解からないフルフェイスタイプのマスクの奥で、青い瞳を一瞬点滅させた。
花の29学園(第19話)
[No.303] 2008/06/14 (Sat) 14:48
「フォース」「テクニックとはフォトンが込められた杖から、その力を引き出す事で発動する現象なのです」
ガーディアンズ訓練校のとある教室で、ニューマンの男性教師が教鞭を振るっていた。
年齢は20代後半で、長身で華奢な体格。
朱色の頭髪と端正な顔立ち。
そして物腰柔らかな彼の性格が、学園にいる多くの生徒達から人気を集めていた。
花の29学園(第18話)
[No.299] 2008/06/08 (Sun) 10:31
「休み時間」「ね、ね、ライスさん知ってる?!光組のユキカさんが炎組のカゲロウさんと付き合ってるんだって!」
クオレはつい3分ほど前に女子トイレで偶然仕入れた最新最重要情報を、興奮気味にライセに教えた。
雷組の教室でライセは自分の机に座り、ヘッドホンをして携帯端末から流れる音楽を聴いている。
だからクオレの話す声はよく聞えなかった。
毎度のことながら、マイペースで喋り続けるライセのルームメイト。
ライセが自分の意見を口にしなくても、彼女は喜んだり笑ったりしながら一人で話続ける。
そんな時に自分が取るべき行動は、適度な間隔で適当に「うんうん」と相槌を打つことだ。
と、ライセは入学してから一ヶ月半の期間で、クオレとの接し方を心得ていた。



